日本性感染症学会 第38回学術大会が12月20~21日に愛知県名古屋市で開催され参加いたしました。
本学術大会のなかで、代表的な性感染症である、クラミジア感染症および淋菌感染症を多職種で考えるシンポジウムがあり、全国の保健所の検査において、HIVや梅毒の検査は広く行われているものの、クラミジア感染症や淋菌感染症の検査はすべての保健所で行われている状況ではないことが挙げられていました。淋菌感染症は薬剤耐性化が進んでおり、感染が確認されれば、ガイドラインに沿った治療が必要となり、それゆえ、きちんと検査を行うことが求められます。
クラミジア感染症や淋菌感染症、梅毒の患者数は減少しておらず、それらの予防の重要性が増しています。
その一つの取り組みとしてDoxy-PEP(ドキシサイクリン曝露後予防)という予防方法があり、本学術大会では日本エイズ学会との合同シンポジウムで取り上げられていました。 Doxy-PEPは性行為の72時間後までにドキシサイクリンという抗菌薬を服用し、クラミジア感染症や淋菌感染症、梅毒などの感染リスクを軽減させるものであり、特にクラミジア感染症および梅毒を効果的に予防できるという報告がありますが、現在のところ実施するべき対象者は限られており、誰にでも勧められるという予防法ではありません。
感染機会があった際には積極的に検査を行ない、必要に応じてきちんと治療を行う。この基本的な行動が性感染症予防において最も大切であると考えております。
当社は郵送検査サービス通じて今後も性感染症予防の普及啓発に努めてまいります。
